猫が靴を好きな理由とは?革靴・サンダルに夢中なワケはマタタビにあった

にゃんこ

まいど、黒まるやで🐈‍⬛

梅雨の合間の、しっとりした空気の日。こういう日は猫も、なんやのんびりしてしまうね。さて今日はな、下僕さんちの黒猫・王子の、ちょっと変わった”恋”の話をじっくりさせてもらおか。

恋の相手は、人間やない。猫の女の子でもない。靴やねん。それも、ただの靴やないで。革靴とサンダル。この二つに、それはもう夢中なんやって。

「猫って靴の匂い嗅ぐよな〜」くらいに思てる人も多いやろ。でもこれ、調べてみたらめちゃくちゃ奥が深かったんや。王子の行動には、ちゃんと猫なりの理由があってね。今日はその謎を、ひとつずつほどいていこか。

気づいたら靴を枕に寝ている王子

まずは王子の話からいこか。

ふと気づくと、部屋に王子がおらんことがあるんや。「あれ、王子どこ行った?」って下僕さんが家の中を探しまわる。ソファの下ちゃう、ベッドの上にもおらん、押し入れも…おらん。

ほんで最後に玄関をのぞくとな──おった。革靴を枕にして、スヤスヤ寝とるんや。

そうかと思えば別の日は、サンダルを前足でギュッと抱えこんで、ほっぺをくっつけてうっとり。まるで大事なぬいぐるみを離さん子どもみたいに、両腕で抱きしめて寝てることもあるんやって。

「いやそこ枕ちゃうやろ…」「それ抱き枕ちゃうって…」って、下僕さんも思わず笑ってしまうらしい。けど、あんまりにも気持ちよさそうで、起こすのもかわいそうになる、あの感じ。わかる人にはわかるやろ?

王子にとって、下僕さんの靴は、ただ嗅ぐ対象を通り越して、もう枕にも抱き枕にもなる”特等席”なんやね。なんでそこまで…? っていう謎を、今日はほどいていこか。

靴好きの正体は「マタタビ」にあった

ここからが、いちばんおもろいとこやで。

足のニオイとマタタビ成分が似ている

猫様がマタタビでメロメロ、フニャフニャになるやろ。あのとき効いてる成分が、ネペタラクトールっていう物質なんや。猫がフェロモンみたいに感じて、うっとりしてしまう、いわば”しあわせ成分”やね。

ほんで一方、人間の足の匂いのもとになる成分のひとつが、イソ吉草酸(いそきっそうさん)。「蒸れた靴下のニオイ」って表現される、あれやね。正直、人間からしたら「うっ」てなるやつや。

ところがやで。このネペタラクトールとイソ吉草酸、化学のかたち(構造)がよう似てるって言われてるんや。

…もう、わかったやろ? 王子からしたら、下僕さんの靴の匂いは「マタタビにそっくりの、たまらんええ匂い」やったんやね。せやから革靴に顔をうずめて、うっとりしてしまうわけや。

あの「変な顔」はフレーメン反応

ほんで、あの口を半開きにする”変な顔”な。あれ、失礼な顔ちゃうかってん。

「フレーメン反応」っていうて、鼻の奥にある匂い専用のセンサー(鋤鼻器・じょびき)で、匂いをじっくり分析して味わってる証拠なんやって。つまり王子のあの顔は、最上級の「うっとり」やったというわけ。下僕さん、誤解しててごめんな、っていう話やね。笑

なぜ革靴とサンダルが特に好きなのか

ここも大事なとこや。王子はなんでもかんでも靴に飛びつくわけやない。ちゃんと”えこひいき”があってね。革靴とサンダル。これにも理由があるんやで。

🩴 サンダルは素足の匂いが濃い

サンダルってな、靴下を履かんと、素足でペタッと履くやろ? ということは、足汗(=イソ吉草酸)を受け止める”靴下のフィルター”がないんや。汗も、皮脂も、足裏の匂いも、ぜんぶ直接サンダルに染み込む。

つまり、サンダルは匂いの濃度がケタ違い。王子からしたら、薄めてへん原液みたいなもんやね。夢中になるのも納得や。

👞 革は「動物の皮」だから

そんで革靴。これもようできてるんや。革ってもとをたどれば動物の皮やろ。なめして加工しても、動物性のニオイが残ってるんやって。猫はもともと、動物の匂いには敏感で、本能的に反応してしまうもんやね。

おまけに革は、汗をよく吸い込む素材でもある。そこに毎日下僕さんの足汗が染み込んでいくわけやから、「動物の匂い × 足汗」のダブルパンチ。布のスニーカーとは、そそり方が段違いなんやって。

王子の”革靴とサンダル偏愛”、ただのワガママちゃうかってんで。ちゃんと猫の本能に筋が通ってたんやね。賢い子やわ。

ちょっと切ない話

最後にな、笑えて、ちょっとだけ切ない話を聞いてくれるか。

王子な、下僕さんのことは大好きや。撫でられたらゴロゴロ言うし、甘えん坊やね。でも、下僕さんのお兄ちゃんには──正直に言うで──塩対応やねん。撫でようと手を伸ばしてもスンッ。抱っこなんか、もってのほか。「なんやお前」みたいな顔して、スッと離れていくんやって。お兄ちゃん、地味に傷ついてるらしいわ。笑

…なのにやで。お兄ちゃんの「靴」には、ベッタベタのベタ惚れなんや。

これ、ひどない? って思うやろ。でもな、ここにも理由があるんやね。

人間は、動くやろ。構ってくるやろ。猫様のペースをぐいぐい乱してくる。だから、つい塩対応になってしまう。これは猫あるあるや。でも、靴は動かへん。追いかけてこーへんし、抱っこもしてこーへん。お兄ちゃんの匂いだけが、純度100%で詰まってる、安全で安心な”ごちそう”なんやね。

しかもな、一般に男の人の足のほうが匂い成分が強めなことが多いんやって。特に男性の使い古したスニーカーが大好きな猫も多いらしいで。つまりお兄ちゃんの靴は、王子のツボにドンピシャの、極上品やったというわけや。

ここでオチやで。お兄ちゃん本人は、毎日スンッてされてても──匂いの世界では、王子に誰よりブチ愛されてる。…本人は、たぶん一生それを知らんけどな。笑

切ないやろ? でも、ちょっとあったかい話やろ。世の中の”塩対応されてるお父さん・お兄ちゃん”、安心してや。貴方の靴は、猫様にとって宝物やで。

おまけ:靴好き猫と暮らすときの注意

最後に、おなじ「靴大好き猫」と暮らしてる人に、豆知識を置いとくね。

  • 🧦 誤飲・かじりに注意 … 匂いに夢中になりすぎて、靴ひもや中敷きをガジガジしてしまう子もおるんや。飲み込んだら大変やから、ボロボロの靴はしまっておこな。
  • 🚪 玄関の靴は片付けが吉 … 夢中で顔を突っ込んでるうちに、靴箱の奥に入り込んで出られへん…なんて子も。脱いだ靴は、できれば棚にしまうのが安心やね。
  • 💛 無理にやめさせんでもOK … 匂いを嗅ぐ行為そのものは、猫にとってしあわせな時間。叱らんと、そっと見守ったってな。

まとめ

王子が靴に夢中なんは、お行儀が悪いんでも、変な癖でもないんやね。覚えといてほしいのは、この三つだけや。

  • 靴の匂いは、猫にとって”マタタビ級のごちそう” … 足のニオイ成分が、マタタビの幸せ成分とよう似てるから、うっとりしてしまうんや。
  • 革靴とサンダルが特別なのにも理由がある … サンダルは素足の匂いが濃く、革は「動物の皮 × 足汗」。どっちも猫の本能にドンピシャやね。
  • 無理にやめさせんでええ。でも誤飲だけ注意 … 嗅ぐのは幸せな時間。ただ、かじって飲み込むと危ないから、ボロ靴はしまっておこな。

今日もどっかの玄関で、誰かの革靴に顔をうずめて、とろけ顔してる王子。…ほんま、かわええ子やで🐾

ほな、また会お。黒まるでした🐈‍⬛