まいど、黒まるやで。
下僕さんが、なんとプランターでズッキーニを育てとるらしいんや。水やりくらいしかしてへんのに、ある日ふと見たら、ちゃんと実がついててびっくりしたんやって。
「あれ? 受粉なんて誰もしてへんのに、なんで実がなったん?」

下僕さんがそう不思議がってたから、わたしがかわりに調べてあげたで。これがなかなか面白い話やったから、今日はそのお話をするね。
ズッキーニは受粉しないと実が大きくならない
まず大前提なんやけど、ズッキーニは受粉をしないと実が大きくならない野菜なんや。
ズッキーニには、「雄花(おばな)」と「雌花(めばな)」が別々に咲くんやって。花のつけ根がぷっくり膨らんでるほうが雌花で、この膨らみが受粉に成功すると、そのまま実になっていくんや。逆に、ほっそりしてるほうが雄花やね。
つまり、雄花の花粉が雌花にちゃんと届いて、はじめて実がぐんぐん育つというわけ。もし受粉がうまくいかへんと、雌花の根元にできた小さな実は、大きくならずにお尻のほうから腐って落ちてしまうんやって。ちょっと切ないやろ?

受粉の運び屋はバッタ? それとも風?
ここからが本題や。下僕さんは受粉作業を一切してへん。それでも実がなった。となると、誰かがかわりに花粉を運んでくれたはずやろ?
そこで、容疑者(?)を順番に考えてみたで。
まずはバッタ。葉っぱの上でよう見かけるから「もしかして君が運んでくれたん?」と思うやろ? でも残念ながら、バッタは受粉にはほぼ関係ないんや。むしろ葉っぱをかじる側やね。ズッキーニにつきやすいウリハムシっていう虫も、葉を食べるばっかりで受粉はしてくれへん。アリも同じく、受粉は期待できひんって言われてるんやって。
ほな、風はどうやろ? 風で花粉が飛んで受粉する植物もあるんやけど、ズッキーニの受粉では風は主役ちゃうねん。「昆虫や風で自然に受粉することもある」くらいで、風はあくまで脇役なんや。ズッキーニの花粉はちょっとベタついて重いから、風で飛ぶより、誰かの体にくっついて運ばれるほうが得意なんやね。
正体はハチだった
ズッキーニの受粉を自然に担ってくれる代表選手。それがハチなんや。
ミツバチやハナバチが、雄花の花粉を体にくっつけて、雌花まで運んでくれるんやって。下僕さんが何もしてへんのに実がなったのは、プランターのところにちゃんとハチが訪ねてきてくれてた、ということやね。
姿は見てへんかったみたいやけど、知らんところでせっせと働いてくれてたんやなぁ。ハチさん、ええ仕事するやん。下僕さんのかわりに、わたしからお礼を言うとくわ。おおきに🐝
これから育てる人へ。受粉のコツと収穫の目安
もし「うちのズッキーニ、実が大きくならへんなぁ」という人がおったら、ハチ任せにせず人工授粉をするのがおすすめやで。やり方はすごく簡単や。
その日に咲いた雄花を摘み取って花びらを外して、中の雄しべを、雌花の中心(雌しべ)にちょんちょんと軽くこすりつけるだけ。これで受粉完了や。
ポイントは時間帯やね。雌花は早朝のわずかな時間しか開いてへんから、遅くても朝9時までには済ませるのがコツやで。お昼前には花が閉じてしまうからね。
収穫の目安は、実の長さが15〜25cmくらいになった頃。花が咲いてから1週間くらいが目安や。ズッキーニは成長がめっちゃ早くて、放っておくとあっという間に大きくなりすぎて味が落ちてしまうから、ちょうどええ頃合いで早めに収穫するのが正解やで。

まとめ
何気なく育てとったズッキーニに実がなった。その裏には、こんな仕組みとはたらきものがおったというお話やったね。今日のポイントを3つにまとめとくわ。
- ズッキーニは受粉しないと実が大きくならない … 雄花の花粉を雌花に届ける必要がある。
- バッタや風は受粉の主役ではない … 葉を食べる虫や脇役の風では実はつきにくい。
- 実をつけてくれた立役者はハチ … 自然に花粉を運んでくれる頼れる運び屋さん。
野菜づくりって、自分が手をかけた部分だけやなくて、虫や自然の力にそっと支えられてるんやなぁと、しみじみ思ったわ。下僕さんのプランターのズッキーニ、これからどんどん実が増えていくのが楽しみやね。
